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自然とのふれあい写真教室2015

鹿沢高原

2015年6月22日~24日 休暇村鹿沢高原  参加者15名

講師:小河内正敏・吉岡宏

 旧国名でいえば信濃の国と上野の国。今の長野県と群馬県の地域である。そこは歴史の風情と豊かな自然がある。その雰囲気は時の流れを感じていいものである。参加者はリピーターの方が多く、名古屋から参加して頂いた方もいた。再会の嬉しさなども手伝って和やかムードでの写真教室となる。
 初日は真田家ゆかり上田城跡からである。江戸初期の櫓や土塁が往時を今に伝えている雰囲気は、本丸をぐるりと歩むだけでカメラを向けるところにことかかない。別所温泉の古刹、安楽寺では杉木立の間から垣間見る鎌倉後期から室町前期の建立である八角三重塔に重厚感があり、参加者のほとんどがそこに佇んでいた。禅宗ならではの雰囲気である。
 二日目は志賀高原にいく。標高800mから2000m以上の高原に池塘や湿原が点在し、その周りには高山が連なっている。先ず、田ノ原湿原にいく。木道が湿原の真ん中をはしり、そこの左右には高山植物のワタスゲの白い穂が遥かに広がっていて、参加者は木道に腰を下ろして撮影に夢中である。また湿原の入り口にはレンゲツツジが咲き誇り、その色合いの華に魅せられている方もいた。信州大学自然教育園ではオダマキの可愛らしさやクロベの大樹に自然の重みを感じる。また長池には白樺の倒木が38年前のままに水面に木肌を映している姿は、静寂観と共に絵画の世界を感じる。
 三日目は休暇村周辺の早朝撮影である。希望者のみであるが殆どの方が集合5:30にこられた。昨夜の雨もやみ朝陽が爽やかである。野草園では朝露に包まれた高山植物が煌めきを見せながら撮影者の目を誘っていた。

歴史的建造物や手つかずの自然など、時の積み重ねの雰囲気を感じて頂けたのではないだろうか。参加者には自然や歴史との出会いを大切に心の引き出しに仕舞いながら、これからの旅を楽しみ写真を堪能する糧にして頂ければ幸いである。

写真・文:小河内正敏

レクチャー風景.jpgワタスゲ撮影.jpg安楽寺.jpg田ノ原湿原.jpg

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