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-潤いと青嵐の季節に!―

会 長 山口勝廣
 6月6日から7日には九州四国・関東甲信地方も一斉に梅雨入りと報じられた。空梅雨なのか翌日から梅雨前線は本州南方の海上にあって停滞、雨が少なく梅雨晴れの日が続いています。アジサイが目に映える季節、紫陽花にはきらりと光る水滴が良く似合い、さらに爽やかさを効果的に感じるものと思っています。多少の潤いが欲しいもの。

先日大田区蒲田の環状八号線で鮮やかな紫の花をつけた一本のジャカランダの樹を見つけました。
 嘗て、南アフリカ取材の折、首都プレトリアの街が一面の紫色に彩られた記憶が蘇る。街路から街を囲むような丘陵にかけて真っ赤なブーゲンビリアと紫のジャカランダの花が見事なコントラストを見せ、撮影に勤しんだことが思い出される。たった一本の街路樹として鮮やかな花をつけていましたが、この東京辺りがジャカランダの北限とのこと。

《第14回旅写展はじまる》 

 「旅写展」5年継続、統一テーマ”日本“の「五感の旅~日本の音」は6月21日、突然の嵐のような天候の中、ポートレートギャラリーでの展示飾りつけを行い、終了後、簡単なオープニングパーティー開催しました。賛助企業社や写真関連の皆様、北海道や秋田から駆け付けた会員とともに写真談議に“花”が咲きました。
 今回、四谷ポートレートギャラリーでは、「五感の旅~日本の音」に取り組んだ作品が壁面を構成し、会員・正会員の取り組みの努力が読み取れます。熊切圭介、木村恵一両顧問からも、当初、聊か不安を感じていたが、素晴らしい構成になったと評価をいただき、実行委員のメンバーも胸をなでおろしたことでしょう。
 第1回「日本の色」、第2回「日本の風」と展開されたテーマ展は、第3回「日本の音」で、5年連続統一テーマ「日本」の中間に差し掛かったことになります。
 第4回「日本の食」、第5回「日本の香」と日本が集大成され、「旅写」の捉えた日本の全容が表出されることになります。
 重ねて申し上げますが、この五感の旅「旅写展」は、単に恒例行事としての写真展ではなく、日本の写真界の一翼を担う「旅写」として、命運をかけて取り組んでいるテーマ展であり、一連の「日本の色・風・音・食・香」終了時点では、一冊の写真集として「日本の姿」を集大成させようとの企画でもあります。
SNS時代となって、写真表現も多様化しつつある今日、観念や概念に捕らわれることなく、写真の原点立ち戻って、徹底した作品作りに傾注しようではありませんか。

《SNS時代の落とし穴・乗っ取りや成りすましにご用心を!》

 話には聞いていましたが、小生の「Facebook」アカウントが乗っ取られ、勝手にパスワードが書き換えられた事件に巻き込まれました。
 6月15日の夕方、会議を終えた小生に「大変なことになってますよ!」複数の写真家仲間から大きな声をかけられた。最初は何のことだか理解できず、戸惑うばかり、何が起きているかさえ見当がつかずパニック状態でした。
 少し冷静なってうかがうと、「山口のFacebookからその機能を使ったメッセンジャーメールが多くの人に配信され、困惑が広がっている」とのことでした。
 その内容は「今忙しい?」「携帯が変わったからLINEのログインにはコンタクトリストの何人かの友達の確認が要るので、メッセージを頼める?携帯番号を教えて」というものでした。普段の山口の言い回しとは違うと不審に思い、無視された方も多かったようですが、小生の顔写真入りメッセージを受け取り、山口からのメッセージとして即反応して電話番号を教えた方、問い合わせを入れた方もあり、皆様にご迷惑をおかけしてしまい、真に申し訳なくお詫び申し上げます。
 とにかく自分の「Facebook」ページにその事情を書き込み、皆さんへの被害が拡散しないよう修復を試みなければと帰宅を急ぎました。当日夕刻は、友人写真家の銀座での写真展オープニングパーティーがあり、一か月も前に参加すると返事していたこともあり、最初の挨拶と乾杯のセレモニーが終了後、急ぎ帰宅、パソコンを立ち上げたところ、自分の「Facebook」ページにログインできず、困惑が広がるばかりでした。
 パスワードが勝手に書き換えられたことが原因と判明するのは数時間も過ぎた後になってからのこと。友人に電話してみたり、どうやって自分のページにログインできるのか、時間が経過するばかりで、何の対処もできず焦燥の念に駆られるばかりでした。さらに、何の因果か、メールの送受信もできないことが分かり、焦りの上の思考が・・・。
 「Facebookのヘルプ頁」にたどり着き、現状把握に努め、漸くアカウントの乗っ取りにあい、数時間前にパスワードの書き換えが行われたことが判明、この時点で、メールアカウントの乗っ取りとパスワード書き換えが行われたことも予測、変更手続きと、アカウントのリカバリーコードの発行を依頼、漸く修復への道に進むことができました。前夜から始めた修復作業が終了したのは午前9時を回っており、この時点で「Facebook」の自分のページにログインでき、ことの顛末とお詫び文を掲載、一息つきました。
 その後、問い合わせの返事や、謝罪文・お詫びの送付など、未だに尾を引いています。
※SNSは時代の生んだコミュニケーションツールであり、情報交換や人と人との繋がりを促進・サポートするWebサービスではありますが、便利だからと言って自分の関知しないところで他人に迷惑が及ぶことがあることを熟知、対処しなければならないと痛感しました。私事でページをいただき、真に心苦しい事態ではありますが、SNS時代の今日、誰にでも降りかかる災難としてお知らせいたします。
十分なセキュリティー対策と日頃のご注意を!

《創立30周年記念事業に対する対策を!》

 1991年11月創立の「旅写」は、2021年が創立30周年に当たります。「旅写」独自の、旅写でしかできない事業企画が望ましいことは当然ですが、記念写真展、記念パーティーでは当たり前の発想でしかないでしょう。
 5年連続テーマ展開の集大成としての「写真集」発刊は、企画当初から口に出しておりますが、会員諸兄のアイディアや具体的な企画案をお寄せ下さい。
 何れにしても、今から準備しても、実行には時間がかかり、2021年は刻々と迫っています。

「今、あなたが求められている。 あなたの組織を、みんなの組織にするために!」