ふれあい写真教室 実施レポート

2019年1月14日(月)〜16日(水)

休暇村 南伊豆

参加者12名
  • 講師:
  • 庄子利男
  • 富田皋生

「西伊豆からの富士山と爪木崎の水仙とアロエ、海辺の猿を撮る」
 平成20年にリニューアルした休暇村南伊豆は、静岡県の伊豆半島最南端にあり、宿の屋上には足湯や夜には星空カフェも毎日開催される。全室海側ベランダ付の客室で、中庭にはプール、目の前には白砂のロングビーチが広がり、まさにリゾートホテル。
 1日目は、爪木崎のスイセンとアロエの赤い花と周辺、そして菜の花畑に奥石廊崎の夕陽を撮影。夜には宿の近くの浜から水平線近くまで見える星空を狙った。2日目は、早朝の日の出の撮影後は、波勝崎猿園では餌付けされた野生ザル、それから松崎町のなまこ壁、相模湾と富士山と続いたが、あいにく天候などで、駿河湾の奥の富士山と夕景がうまく見られずに断念。夜は講評で1日を終えた。最終日は、近くの龍宮窟や舞磯浜、そして下田市内のペーリーロードを撮影して、伊豆急下田駅で解散した。
 撮影で一番の人気が夜の星空撮影。会議室で撮影のレクチャーの後に、逢ヶ浜へとマイクロバスで移動し、岩礁が点在する浜辺で思い思いに撮影。空が広く、浅瀬の奇妙な形の岩礁がいかにも伊豆らしい風景で絵になる。空は上弦の月で少し明るかったが、星空が10 秒前後で写るので、ここでしか味わえない天体の美しさに、参加者が酔いしれた。また、初めて星空が写ったことに感動した人も多かった。
 今回は、天候の都合で行けない場所もいくつかあったが、伊豆半島では学術的に重要な地形や地質を持つ自然公園として20184月に「ユネスコ世界ジオパーク」に認定され、今や伊豆の貴重な大自然の美しさなどが再度、見直されている。じっくりと探せば、まだまだ知られていない穴場の風景が見つかりそうだ。

(文・庄子利男 撮影・富田皋生)