ふれあい写真教室 実施レポート

2018年5月22日(水)〜25日(金)

休暇村 乗鞍高原

参加者12名
  • 講師:
  • 菅田隆雄
  • 山口勝廣

 松本駅集合組と休暇村直行組がロビーにて合流。菅田講師の挨拶、日程予定の説明後、チェックインもそこそこに牛留池へ。途中、水芭蕉の花が迎えてくれ、中には気持ちが高ぶり、三脚を広げ撮影を始める人も。
 牛留池は「ミツガシワ」が咲き池面には残雪の乗鞍の山容が映り込み、夕刻までの時間は瞬く間に経過した。
 明日の天候悪化が予測され、菅田講師と相談、明日夜の星撮影と今夜の写真講座を組み替えた。休暇村山下さんの配慮で、玄関回りやロビーの照明を消灯。雲間に輝く一等星に照準を合わせ、ライブビューによる基本撮影を始めた頃には雲が切れ、星撮影があることで参加された方には、初めて星の撮影に成功と喜ばれた。
 夜の写真講評、特筆すべきは、菅田講師はデータ作品講評でデータをPhotoshopで取り込み、液晶プロジェクターで投影、作品の濃度調整やトリミングをその場で実際にやって見せたことにある。解りやすく具体的な指摘だと好評、笑顔や笑い声も。予定時間を超えての熱い講習になった。今後の講習法の指針になるのではと思ったものです。
 2日目、上高地、大正池から河童橋までのコース、昨夜から心配した天候はやがて雨となり急いで雨具を装着。煙るような雨にさらに新緑は映え濃淡が作り出す陰影に大気が清々しく、上高地が最も美しい季節に息をのむ。足元を気遣いながら参加の皆さんが雨を味方にして撮影に勤しむ姿が、梓川の清流と共に心地良い。
 幸い、大雨にはならず河童橋での記念写真を撮り上高地に余韻を残して帰路についた。
 3日目、青天の乗鞍高原一ノ瀬園地、目的は高原の池巡り。そこかしこ真っ白なズミ(小梨)の花が咲き誇り、青い空と乗鞍連山が見事に調和、大自然の雄大な姿に皆さん意欲満々。
 ズミの花、湖面の乗鞍残雪の映り込み、高原の春を対象に撮影に取り組む。まいめ池、シノブ池を経てオソメ池ではミツガシワが群生、ドジョウ池では水芭蕉が湖面を彩り、澄み切った空気と時折吹き来る爽やかな風に、シャッターを押す参加の皆さんの姿が浮かぶ。
 変化のある気候の中、楽しい写真教室でしたとの声に再会を約し散会した。 

(文・講習風景:山口勝廣、集合写真:菅田隆雄)