ふれあい写真教室 実施レポート

2019年6月13日〜15日

休暇村 吾妻山ロッヂ

参加者7名
  • 講師:
  • 伊東浩
  • 森本勝義

 今回は参加者7 名と、少人数での開催となった。天候は曇り空の時間帯が多かったが、屋外撮影時間帯が梅雨時の貴重な晴れ間という幸運に恵まれ、撮影自体は存分に楽しめた。
 初日の午後、会議室にて翌日のオリエンテーションを行った。夕方には貴重な晴れ間が覗き、夕食前に翌日の夕日撮影のロケを講師2 人で実施した。夕食後も晴れ間が継続したため、希望者による星や月の撮影を実施。星の撮影は初体験という参加者もおり、長時間露光での星の軌跡に感動していた。
 2 日目。休暇村敷地内は東側に高い山がそびえるため、日昇り撮りは断念。8 時30 分には奥出雲の景勝地「鬼の舌震」に向かう。全員で記念撮影をした後、大馬木川の浸食でできた奇岩と渓流の様子を写真に収める。急峻な急流地にかかる遊歩道の為、三脚は立てられず、手持ち撮影を余儀なくされるが、スローシャッターでの撮影に成功した瞬間が渓流写真の醍醐味となる。午後からは、まず道の駅「おろちループ」にて、折り返しで乗車予定の、二重ループを走るトロッコ列車「奥出雲おろち号」を撮影する。撮影の後、折り返しのトロッコの発駅 JR 木次線「備後落合」に向かう。途中、列車とバスとの抜きつ抜かれつの奇妙なレースを展開し、結果的には列車をホームで待ち受けることができた。
 列車は木製のトロッコ席と布張りシート席があり、乗客全員に両方の座席が割り当てられる。トロッコ客車は窓もないので雨が強いときは、吹き込む雨で結構濡れる。そのため予備客車を設けて、乗客が避難できるように配慮されている。出発から1 時間ほどがトンネルやループ、スイッチバックといった、車窓からの撮影処。参加者はトロッコの中を動き回って、沿線風景の撮影を楽しんでいた。二重ループの後は三段式スイッチバックを降りて、太いしめ縄の有る出雲横田駅、砂の器で有名なロケ地となった亀嵩駅を通り、終点木次駅で下車し、待ち受けのバスで宿舎に戻った。
 帰村後、天候の関係で夕日撮影は諦め、夕食前に裏庭の花をとり、夕食後は、受講生が撮った写真の講評会。当日のショットを数点提出いただいて、大型テレビに映し出して、撮影者の意図説明や作品講評を実施。参加者と講師の熱のこもった写真談義に、大満足の様子であった。
( 文:伊東)

参加者作品