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-早春の息吹あふれる季節に!―

会 長 山口勝廣

 立春も過ぎ暦の上では春の季節。何処からか梅の香が漂い、陽光が溢れ逆光では目も開けられぬほど光の矢を射かけて来る。手を翳し、その光を遮るも、吹き来る風は冷気を含み、思わず襟を立てる季節である。会員諸兄には、お元気でご活躍のことと拝察いたしております。

《創立30周年記念事業に対する対策を!》

 1991年11月創立の「旅写」は、2020年に創立30周年の記念を迎えると思っていました。東京オリンピック開催年と同時開催できれば、PR効果も高いのではとの思いが強かったからでしょう。しかし、調べてみますと2001年に10周年、2011年に20周年記念事業を行った経緯があり、2021年が創立30周年に当たります。正会員、会員間の理解を深め早急にその記念年のための事業企画と予算化を図って、実現に向けて対処していかねばなりません。
 10周年では、第5回日本旅行写真家協会展「日本~新世紀に残すもの」、20周年の時点では、旅写はじめての「全国公募フォトコンテスト・見つけよう!旅の原点」の実施、「旅写沿革史」の作成、第10回旅写展「再生~近代化産業遺産・新たなる旅立ち」の実施、記念事業概要内訳は、記念レセプション・表彰式開催(アルカディア市ヶ谷)、記念事業三写真展の同時開催「旅写展」「休暇村共済自然とのふれあい写真展」「公募展旅の原点」(富士フォトサロン東京・大阪)等を行いました。
 何れにしても、今から準備に取り掛からなければならず、ご意見やアイディアをお寄せください。

《CP +2017》への期待

 2月23日~26日・「パシフィコ横浜」で開催されたカメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+2017」。毎年大変な人気と人であふれる会場は、カメラや機材展示は当然としても、写真映像分野のビジネス最前線、「魅力あるカメラづくり」のためのエンジニアによるパネルディスカッション、4Kムービー、360度VR動画といった他分野のセミナーも目白押しで、写真や映像愛好家などで賑わうことでしょう。

 CP+技術アカデミーでは、「自分撮り広角レンズ開発(カシオ計算機)」、短焦点レンズSP85mmF1.8Di VC USD(タムロン)の開発、「三次元的ハイファイとボケ味~AF-S NIKKOR105mmf/1.4 ED(ニコン)の開発、「フルサイズ」「デュアルピクセルCMOS AF」と「DPRAW」技術といったように、接門的な技術セミナーも目白押しで、興味の尽きないイベントになるでしょう。
 本誌原稿締め切り日程の兼ね合いで、次号の当日体験談に期待しています。

《米トランプ大統領、TPP(環太平洋経済連携協定)離脱宣言!》

 著作権関連課題、雲散霧消!
 トランプ大統領は、大統領選最中からTPP離脱を表明。就任と同時に離脱宣言を出した。協定は、多数国相手ではなく、2国間交渉による協定を実施するとしました。他にも多くの問題発言があり、これに対し、暴言ともいえる発言であると世界が声を上げましたが、あくまでも政治世界のことであり我々写真家の言及できる範囲ではありません。
 しかし、知的財産分野においては、日本政府の力入れもあり、殆ど決定されるであろうといわれてきた、①著作権保護期間50年から70年延長へ、②著作権侵害に対する法廷損害賠償制度の導入(懲罰的)、③親告罪として侵害された者の提訴が原則であったものが、非親告罪化に、といった三要素も宙に飛んでしまった。保護期間はじめ著作権法改正の先行きは全く不透明となり、農業、薬品、車業界はじめ、日本の経済の先行きも気になる昨今です。
 トランプ大統領における、国益最優先「米国第一主義」が、一大統領の誕生によって、一夜にして世界を震撼させてしまう程の影響を与えました。また、北米自由貿易協定(NAFTA)に再交渉を求め、相手国が応じなければ「撤退の意思を表明」二国間協定優先を打ち出し、世界情勢は一体どのように展開されるのか、気がかりです。
 安倍首相はトランプ大統領を訪問、親密な関係の構築ができたと報じられましたが、一国の体制変化が世界に与える影響の絶大さを改めて思いみています。
 写真文化に対しては、どんな影響があるのか、

「今、あなたが求められている。あなたの組織を、みんなの組織にするために!」