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-新緑から青葉の季節にむけて!―

会 長 山口勝廣

 パッと咲いてパッと散る「さくら」は、寒気の戻りもあっていつもの年よりは長く愛でることができたようです。東京は八重の桜の季節となり桜前線がどんどん北上しています。さくらを追って全国を走り回って撮影に勤しんでいる会員諸兄の姿も浮かびます。季節の変わり目は時として体の変調をきたし易く、先ずは、健康第一での活躍を念じています。

    《第14回旅写展への期待》 

「五感の旅~日本の音」:ポートレートギャラリー 『旅写展』5年継続、統一テーマ“五感の旅”は6月、ポートレートギャラリーでの開催に向けて写真展委員会は壁面構成を完了し案内ハガキのデザインも決定しました。5年間は非常に長いスパンだと感じていた皆さんもいらっしゃったようですが、今回第3回目を迎え、既に会期5回の半ばを超えることになります。既に第一回「日本の色」、第二回「日本の風」と展開されてきたテーマ展は、第三回「日本の音」展で、どの程度「旅写」の捉える日本が表現されてきたか、おおよその全体像が浮かび上がってくるのではと、大きな期待を寄せています。
 第4回「日本の食」、第5回「日本の香」についても、すでにこのテーマに取り組んでいる皆様もいらっしゃると思いますが、一朝一夕では纏まらないテーマでもありますから、今から時間をかけて構想を具現化させていただきたいと願っています。五年継続テーマが、大変抽象的であり、表現が難しいとの声もありますが、写真家一人一人の心の声を写真を通して反映させることによって、作品として定着せていきたいものです。何度も申し上げていることですが、この“五感の旅”は、単に恒例行事としての写真展ではなく、日本の写真界の一翼を担う「旅写」として、命運をかけて取り組んでいるテーマ展であり、5年継続テーマ「日本の色・風・音・食・香」終了時点では、一冊の写真集として「日本の姿」を集大成させようとの企画でもあります。

 SNS時代となって、写真表現も多様化しつつある今日、観念や概念にとらわれることなく、写真の原点立ち戻って、徹底した作品作りに傾注しようではありませんか。

  《時代に即応した旅写倶楽部研究会企画》

 デジタル時代になって、撮影機材や周辺機器は目を見張るような発展的進化の中にあります。メカニカルな時代とは異なった撮影テクニックや知識も必要であり、その情報収集、技術習得の一翼を担って旅写倶楽部委員会が企画開催している研究会は、個人の写真家では対応していただけない企画であり、写真家集団である「旅写」の存在意義を改めて感じています。この有意義な研究会は、会員・正会員のすべての皆さんを対象にしているもので、会員の皆さんにとって貴重な機会であり、声をかけあって参加いただきたいものです。残念ながら、地方在住の皆様には大変申し訳ないのですが、現在のところ東京での開催機会しか予定できず、取材撮影や打ち合わせなどで上京の折には、是非、時間を調整して参加いただきたいものです。研究会開催にご協力をいただいている関係企業各社様に、紙面上ではありますが心から感謝申し上げます。また、旅写倶楽部の努力に感謝です。

  《創立30周年記念事業に対する対策を!》

 1991年11月創立の「旅写」は、2021年が創立30周年に当たります。早急にその記念年のための事業企画と予算化を図って、企画実現に向けて対処していかねばなりません。「旅写」独自の、旅写でしかできない事業企画が望ましいことは当然ですが、記念写真展、記念パーティーでは当たり前の発想でしかないでしょう。飽くまでもこれは仮の話ですが、〇旅写真歳時記や取材ノートを兼ねた記録帳、〇旅写で編纂する旅カレンダー、〇旅写推奨の四季の撮影地ガイド、〇「旅写」設計による旅行向け撮影バッグ等といった制作や編纂発行も考えたりしています。 何れにしても、今から準備に取り掛からなければならず、実現に向けてのご意見やアイディアをお寄せください。

「今、あなたが求められている。あなたの組織を、みんなの組織にするために!」